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映画『藁の楯』レビュー 藤原竜也の演技に酔いしれる

映画『藁の楯』の簡単なあらすじ・概要

こんばんは、不肖・エムオーの映画レビューの時間です。

今回レビューする映画は藤原竜也・大沢たかお・松嶋菜々子・山崎努らが出演している映画『藁の楯』です。

映画『藁の楯』は木内一裕による同名小説を映画化したものです。

監督は三池崇史監督。

 

【簡単なあらすじ】

経済界の大物である蜷川(山崎努)の孫娘が、清丸国秀(藤原竜也)によって命を奪われてしまいます。

蜷川は逃亡中の清丸に懸賞金をかけます。懸賞金の金額はなんと10億円です。

懸賞金がかかったことにより命の危険にさらされ始めた清丸は、自ら警察に出頭し保護されました。

清丸は福岡で出頭したので東京に移送されることになります。

懸賞金がかかっていることで清丸には護衛が付くことになり、警部補の銘苅(大沢たかお)と、巡査部長の白岩(松嶋菜々子)がSPとして同行することになりました。

清丸の移送を開始した2人でしたが、懸賞金欲しさに清丸に襲いかかる人物が後を絶たず、警察内部にも裏切り者が現れます。

果たして2人は清丸を東京に移送することができるのか…?

清丸はおとなしく東京に移送されるのか…?

 

映画『藁の楯』レビュー・感想・評価

クズ男を演じさせたら天下一品と言われる(カイジを演じたイメージが強いからなのかな)藤原竜也さんですが、映画『藁の楯』でもクズ男をこれでもかと腹立たしく演じてくれています。

中盤以降の狂った演技は、藤原竜也さんだからできる演技といった感じで、演技力のない俳優が同じことをやったら滑稽になってしまう芝居を、リアリティを持って演じてしまうあたりは本当にさすがです。

拳銃を口に突っ込まれている時に見せる狂気の表情は、夢に出てくるんじゃないかと不安になるほどです。

なかなかめちゃくちゃなストーリーではあるのですが、三池崇史監督の演出がいいのか、キャスト陣の豪華さが助けになっているのか、不思議と最初から最後まで楽しめる映画です。

藤原竜也さん演じる清丸を福岡から東京に移送していくストーリーなので、場面も頻繁に変わりますし登場人物も新たに続々出てくるので、飽きることがありません。

初めて観る人は普通にドキドキするストーリー展開のはずです。

「正義とは何なのか」というテーマを考えさせられる映画にもなっています。

映画にもなっていると言うか、きっとこれが主なテーマですね。

『藁の楯』の意味を調べてみると「役に立たないもの」「意味をなさないもの」という意味だったのですが、映画を観た後にこの意味を知ると「なるほど」と思う面もあります。

「エムオーは知ったかぶりをしてるんじゃないのか?本当にわかってるのか?」と思った人は、恋人の誕生日に良い店を用意してバースデープレートまで予約しているのに突然連絡が取れなくなるでしょう。

皆さんも映画を鑑賞すれば『藁の楯』の意味にきっと納得するのではないかと思います。

キャストの豪華さも作品に重みを与えています。

岸谷五朗さんも伊武雅刀さんも出演しているし、藤原竜也さんを筆頭に演技派の俳優が顔を揃えているんですよね。

山崎努さんまで出演していて本当にすごいです。

個人的には山崎努さんのキャラがリアル鬼ごっこのラスボスに見えた不肖・エムオーです。

日本映画のわりにと言っては失礼かもしれませんが、日本映画のわりには結構お金をかけてる印象も受けました。

映画『藁の楯』の興行収入がどれぐらいだったのかは全く分かりませんが、儲かったんだろうか…。

今もブルーレイやVODで観られているわけだから、結構儲かってるのかな。

 

全然飽きることなく楽しめる映画だったのですが、藤原竜也さんが出演していなかったら正直ここまで楽しめたかどうかという気持ちはあります。

不肖・エムオーが個人的に藤原竜也さんのファンということもありますが(藤原竜也さんが俳優になりたての頃の舞台『身毒丸』を観劇しているぐらいファン)、藤原竜也さんの印象が強く残りすぎてるんですよね。

大沢たかおさんももちろんいいのですが。

藤原竜也さんの演技が見たいから彼の出演映画を観ることが不肖・エムオーは多いのですが、そういう俳優って日本人の俳優だと僕は他にいないんですよね。

女優さんだと永野芽郁ちゃんの出演作は見たいと思いますが、どちらかと言うと演技というよりかは可愛いからですし(永野芽郁ちゃんの演技も好きですからね)

演技力でお客を呼べる俳優って現在ではかなりレアですよね。

藤原竜也さんの演技が苦手という人もいると思いますが、苦手な人がいるということはそれだけ個性が強いということです。

いくら演技が上手くても普通に演じてる俳優ってそこまで魅力を感じないんですよね。

演技の上手い下手っていうのも見る人によって違うので難しいのですが…。

藤原竜也さんは『藤原竜也ブランド』を築き上げた、現代では非常にめずらしい俳優だと思います。

どこか昭和の匂いがするのもすごい好きなんですよね。

個性のある演技をするのでクセの強い俳優という印象を持たれがちですが、藤原竜也さんって本当にすごい俳優ですからね。

少しでも興味がある人は1度でいいから彼の舞台を観劇してみてほしいです。

僕は藤原竜也さんの舞台は初めて観劇した時に「命を削るとはこういうことか」と本気で思ったので。

 

なんだか途中から藤原竜也さんの話ばかりになってしまいました。

映画『藁の楯』は有名な映画なので観たことある人も多いと思いますが、まだ観たことがないという人は是非一度ご覧になってくださいね!

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは皆さん…

じゃあねー!